【悲報】好きな女がヤ⚪︎マンだった。萎えるー

会社が同じで可愛かったから好きになった
でも彼氏いるの知ってたからせいぜい昼休みに話すくらいでさ
でもあるとき飲み会の帰りに「今日うちに彼氏いないの」って言われてさ
それで一度だけ関係を持ってしまったんだ

関係ができたのは3ヶ月前の話だ
それ以来、ちょくちょく定時後にも話すようになったが
だからといってそれ以上はしなかった
向こうは彼氏がいて、一緒に住んでて
俺は俺で彼女がいたからな

けど、そっから2週間くらい経って、今度は別の飲みの場で一緒になった
そのときもまるで当然のような流れで相手は俺についてきた
俺は内心ワクワクしていたが、なんとか平静を保っていた

こう書くと俺も浮気男じゃないかと思われるかもしれない
しかし実際のところはそうではなく、その瞬間まで俺は生まれてから一度たりとも浮気をしたことがなかった
さらに言えば経験人数は1人だったし、彼女ができたことも数えるほどだった

で、まあ話に戻るわけだが、とにかく俺はその日こそ俺の部屋でその子が泊まってくれるものだと考えていた
が、現実にはそうはならなかった。なぜかといえば、その子の彼氏から突然電話がかかってきたのだ

彼氏からの電話には正直驚いた
俺はあの夜のことがバレたのだろうと半ば確信していた
俺が原因でその子が彼氏と大喧嘩したり別れたりするようなことがあれば、俺は翌日からどんな顔をして会社に行けば良いのだろう
そう不安に思ったが、この予想は半分当たっていて半分外れていた

彼氏からの電話の内容は浮気の真偽を問い詰めるものではあったが、疑われているのは俺ではなかった
なんでも、その子は彼氏と学生時代にバイト先で出会ったそうなのだが、そのときの後輩と浮気をしていたらしい
で、後輩とラブホに入っているところを、共通の知人であるバイト仲間に見られてそこから露呈したというわけ
俺はもともと間男な自覚こそあったが、第一候補の間男でさえなく、幾人かいるその他大勢の1人だったのだ

俺はその真実を知って傷ついたが、より傷ついているのは彼女の方らしかった
それもそのはずで、彼女は彼氏ともう6年以上付き合っていた
その彼氏が、今まで見たことのないくらい怒り狂っている。いよいよ別れを告げられるかもしれないと彼女は慟哭していた

彼女は終電も過ぎているのにタクシーに乗って帰って行った
その日からパッタリ連絡は取れなくなり、俺はこの関係が終わったことを悟った
でもなんとなく、それでいいなとも思った。俺は心底、彼女が彼氏に許されてくれればいいのにと願った

彼女と次に会ったのは会社だった
彼女は信じられないほどやつれていて、聞けばここのところ何も口にしていないのだという
彼氏との話し合いは俺の思った以上に難航したらしく、しばらく別居することになったのだそうだ
それで、実家に戻ったは良いものの物も食べられず、不安で夜も寝られないという

俺はせいぜいきっと大丈夫だよと根拠のない言葉を投げかけるくらいしか出来なかった
そして、その憔悴しきっている彼女をみて、どこか安心もしていた
彼氏を裏切り、傷つけたことをここまで強く嘆いているのであれば、もし万一自分と付き合う未来になったとしても
二度と同じことはしないだろうと、いつの間にかそう考えたのかもしれない

その後、さらに1週間ほど経って久しぶりに連絡がきた
俺の願い虚しく、彼女は彼氏と別れてしまった
そして一度は断ったはずの第一間男との関係も、いつの間にか復活していた